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銃・病原菌・鉄(上・下)/ジャレド・ダイアモンド【ガイド・目次】

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銃・病原菌・鉄/1万3000年にわたる人類史の謎

世界史の勢力地図は、侵略と淘汰が繰り返されるなかで幾度となく塗り替えられてきた。歴史の勝者と敗者を分けた要因とは、銃器や金属器技術の有無、農耕収穫物や家畜の種類、運搬・移動手段の差異、情報を伝達し保持する文字の存在など多岐にわたっている。だが、地域によるその差を生み出した真の要因とは何だったのか?
なぜ人類の文明の発達に世界各地で大きなむらが出来たか?少数のスペイン軍がインカ帝国の大軍勢を相手に勝利できたのはなぜか?スペイン人が持ち込んだ病原菌にインカ人が感染し戦局に有利に働いたとは言われているが、ではなぜスペイン側の病原菌にインカ人が感染し、その逆でなかったのか?
アメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。なぜ、その逆は起こらなかったのか。現在の世界に広がる富とパワーの「地域格差」を生み出したものとは?
1万3000年にわたる人類史のダイナミズムに隠された壮大な謎を、病理学、地理学、地質学、進化生物学、生物地理学、文化人類学、言語学など、広範な最新知見を縦横に駆使して解き明かす。
文系・理系の枠を超えて最新の研究成果を編み上げ、まったく新しい人類史・文明史の視点を提示した知的興奮の書。

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目次

【上巻】プロローグ:ニューギニア人ヤリの問いかけるもの

ヤリの素朴な疑問
現代世界の不均衡を生みだしたもの
この考察への反対意見
人種による優劣という幻想
人類史研究における重大な欠落
さまざまな学問成果を援用する
本書の概略について

★第1部:勝者と敗者をめぐる謎

第1章:一万三〇〇〇年前のスタートライン 060

人類の大躍進
大型動物の絶滅
南北アメリカ大陸での展開
移住・順応・人口増加

第2章:平和の民と戦う民の分かれ道 095

マオリ族とモリオリ族
ポリネシアでの自然の実験
ポリネシアの島々の環境
ポリネシアの島々の暮らし
人口密度のちがいがもたらしたもの
環境のちがいと社会の分化

第3章:スペイン人とインカ帝国の激突 121

ピサロと皇帝アタワルパ
カハマルカの惨劇
ピサロはなぜ勝利できたか

銃・病原菌・鉄
結論をまとめると、ピサロが皇帝アタワルパを捕虜にできた要因こそ、まさにヨーロッパ人が新世界を植民地化できた直接の要因である。アメリカ先住民がヨーロッパを植民地化したのではなく、ヨーロッパ人が新世界を植民地化したことの直接の要因がまさにそこにあったのである。
ピサロを成功に導いた直接の要因は、銃器・鉄製の武器、そして騎馬などにもとづく軍事技術、ユーラシアの風土病・伝染病に対する免疫、ヨーロッパの航海技術、ヨーロッパ国家の集権的な政治機構、そして文字を持っていたことである。
本書のタイトルの『銃・病原菌・鉄』は、ヨーロッパ人が他の大陸を征服できた直接の要因を凝縮して表現したものである。

★第2部:食料生産にまつわる謎 149

第4章:食料生産と征服戦争 150

食料生産と植民
馬の家畜化と征服戦争
病原菌と征服戦争

第5章:持てるものと持たざるものの歴史 164

食料生産の地域差
食料生産の年代を推定する
野生種と飼育栽培種
一歩の差が大きな差へ

第6章:農耕を始めた人と始めなかった人 185

農耕民の登場
食料生産の発祥
時間と労力の配分
農耕を始めた人と始めなかった人
食料生産への移行をうながしたもの

第7章:毒のないアーモンドのつくり方 204

なぜ「栽培」を思いついたか
排泄場は栽培実験場
毒のあるアーモンドの栽培化
突然変異種の選択
栽培化された植物とされなかった植物
食料生産システム
オークが栽培化されなかった理由
自然淘汰と人為的な淘汰

第8章:リンゴのせいか、インディアンのせいか 237

人間の問題なのか、植物の問題なのか
栽培化の地域差
肥沃三日月地帯での食料生産
八種の「起源作物」
動植物に関する知識
ニューギニアの食料生産
アメリカ東部の食料生産
食料生産と狩猟採集の関係
食料生産の開始を遅らせたもの

第9章:なぜシマウマは家畜にならなかったのか 289

アンナ・カレーニナの原則
大型哺乳類と小型哺乳類
「由緒ある家畜」
家畜可能な哺乳類の地域差
他の地域からの家畜の受け容れ
家畜の初期段階としてのペット
すみやかな家畜化
繰り返し家畜化された動物
家畜化に失敗した動物
家畜化されなかった六つの理由
地理的分布、進化、生態系

第10章:大地の広がる方向と住民の運命 326

各大陸の地理的な広がり
食料生産の伝播の速度
西南アジアからの食料生産の広がり
東西方向への伝播はなぜ速かったか
南北方向への伝播はなぜ遅かったか
アメリカ大陸における農作物の伝播
技術・発明の伝播

★第3部:銃・病原菌・鉄の謎

第11章:家畜がくれた死の贈り物 358

動物由来の感染症
進化の産物としての病原菌
症状は病原菌の策略
流行病とその周期
集団病と人口密度
農業・都市の勃興と集団病
家畜と人間の共通感染症
病原菌の巧みな適応
旧大陸からやってきた病原菌
新大陸特有の集団感染症がなかった理由
ヨーロッパ人のとんでもない贈り物

【下巻】第12章:文字をつくった人と借りた人 014

文字の誕生と発展
三つの戦略
シュメール文字とマヤ文字
文字の伝播
既存文字の借用
インディアンが作った文字
古代の文字表記
文字を使える人びと
地形と自然環境の障壁

第13章:発明は必要の母である 056

ファイストスの円盤
発明が用途を生む
誇張された「天才発明家」
先史時代の発明
受容されなかった発明
社会によって異なる技術の受容
同じ大陸でも見られる技術の受容のちがい
技術の伝播
地理上の位置の役割
技術は自己触媒的に発達する
技術における二つの大躍進

第14章:平等な社会から集権的な社会へ 103

ファユ族と宗教
小規模血縁集団
部族社会
首長社会
富の分配
首長社会から国家へ
宗教と愛国心
国家の形成
食料生産と国家
集権化
外圧と征服

★第4部:世界に横たわる謎

第15章:オーストラリアとニューギニアのミステリー 156

オーストラリア大陸の特異性
オーストラリア大陸はなぜ発展しなかったのか
近くて遠いオーストラリアとニューギニア
ニューギニア高原での食料生産
金属器、文字、国家を持たなかったニューギニア
オーストラリア・アボリジニの生活様式
地理的孤立にともなう後退
トレス海峡をはさんだ文化の伝達
ヨーロッパ人はなぜニューギニアに定住できなかったか
白人はなぜオーストラリアに入植できたか
白人入植者が持ち込んだ最終産物

第16章:中国はいかにして中国になったのか 209

中国の「中国化」
南方への拡散
東アジア文明と中国の役割

第17章:太平洋に広がっていった人びと 232

オーストロネシア人の拡散
オーストロネシア語と台湾
画期的なカヌーの発明
オーストロネシア語の祖語
ニューギニアでの拡散
ラピタ式土器
太平洋の島々への進出
ヨーロッパ人の定住をさまたげたもの

第18章:旧世界と新世界の遭遇 271

アメリカ先住民はなぜ旧世界を征服できなかったのか
アメリカ先住民の食料生産
免疫・技術のちがい
政治機構のちがい
主要な発明・技術の登場
地理的分断の影響
旧世界と新世界の遭遇
アメリカ大陸への入植の結末

第19章:アフリカはいかにして黒人の世界になったか 315

アフリカ民族の多様性
アフリカ大陸の五つのグループ
アフリカの言語が教えてくれること
アフリカにおける食料生産
アフリカの農耕・牧畜の起源
オーストロネシア人のマダガスカル島への拡散
バンツー族の拡散
アフリカとヨーロッパの衝突

エピローグ 科学としての人類史 365

環境上の四つの要因
考察すべき今後の課題
なぜ中国ではなくヨーロッパが主導権を握ったのか
文化の特異性が果たす役割
歴史に影響を与える「個人」とは
科学としての人類史

 


 

 

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