エッセイ

太っても痩せても……

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20代前半に日々克明に日記をつけていたことがある。
あんちくしょうこんちくしょう……と真情をつらつらと綴っていたのを覚えている。
だが、ある日衝動的にすべてを焼き払って捨ててしまった。
過去と訣別したかったのか、ナウアンドヒア、いまここ、そのままこのままあるがままに今を生きようとか思ったからなのか、今となってはどうでもいいことだけど。

そもそも過去のものを後生大事にとっておきたいという気がないので、記念写真の類のものは極端に少ない。
けれど、あンとき何があったかな~、何してたかな~、どんな気持ちでいたンかな~と、日記を衝動的に燃してしまったときのように、衝動に駆られ過去に思いを馳せるときがある。
そンなときに限って過去の記録がない、手がかりがなくて、ちょっと寂しい気持ちになることがある。
いい歳こいてからも、衝動的に日記をつけたことがあって、20世紀中に書いたものは斯様な理由から現在残っていない。

21世紀になってからもまた、衝動的に日記をつけはじめた時期があった。
その時分の記録は全てテキストデータで保存してある。
一番古い日付が2007年6月1日(金)となっている。
そして、2009年6月22日(月)で終わっている。

【日記開始】2007年06月01日(金曜日)
本日より楽天ブログ開始。
乾燥納豆(ドライ納豆)をかじりながら、今日は一日中ブログをいじっていた。無駄に贅沢な時間を過ごしてしまった。昨日メルマガの発行申請を終えて現在審査待ちの段階。メルマガ発信が始まれば、一日のライフスタイルもがらっと変るだろう。
と、日記には書いておこう。

2007年06月02日(土曜日)
過去に書き綴ったエッセイなどを整理しつつ、今日もまた朝もはよから楽天ブログ三昧。
最近、俺の身の周りで不思議な現象が立て続けに起こっている。T氏の水槽にタニシが突然発生したり、お金が天から降ってきたり、常識ではアリエナイ現象が次々と起こっている。俗に云う、シンクロニシティーというやつなのか。
知らんけど。

2007年06月07日(木曜日)
取引先の社長から200万円の領収書発行を依頼され、貧しさ故に引き受けるも、税務署から追徴課税される。
税理士先生と朝9時駅で待ち合わせ税務署へ。
その後、上野、秋葉原方面へ。上野公園で一服。
久しぶりに秋葉原の日高屋でラーメンを喰った。
日高屋:中華そば390円也

2007年06月10日(日曜日)
A社:メルマガ原稿整理&作成。ニュースレター原稿作成など。
飯台にインスタントラーメン、日清「出前一丁」が袋のままソッと置かれていた。
夕食は出前一丁

2007/06/19(火曜日)
天に星、地に花、人でなしには法の裁きを
気温が30℃くらいまであがり暑い一日だった。
心理系、資料まとめ。
お昼のTVでニュース特集を見ていてふと思った。この国は法治国家だったんだ、と。
法の網をかいくぐり、心無い行為をする者に対しては法的行動をとるしかないとつくづく思った。(特にカネがらみの問題)
これまで『目には目薬、歯には歯磨き粉』をモットーとする、心優しい(というかお人好し)のこの俺だったが、今日はリミッターが外れたような気がした。
人でなしには法の裁きを。
人でなしでも幸せでありますように、
生きとしいけるものが幸せでありますように、
と祈りつつ……

2007/06/20(水曜日)
枝豆に願いを
商品&資料発送を終えて帰宅途中、冷凍枝豆(\218)を買う。
枝豆をつまみにビールを飲んだ。
豆がつるっと出ない。
つまみで疲れるこんな俺に枝豆は似合わない。

2007/06/22(金曜日)
【朝から雨模様の夏至】に散髪@床屋
小雨そぼ降る中床屋さんに行った。
1000円ぽっきりでカットしてくれるなんてこんなありがたいことはない。
近年、1000円カット系の床屋さんをよく見かけるけれど、流行っているところと流行っていないところが歴然としている。
先先回、秋葉原のお店(中央通り)では、トラガリーノにされちまったけど、今日のお店はそこそこ流行っていて満足な仕上がりになった。
あとは頭頂部に些少の毛が生えてくれば何もいうことはない。

夏の三ヶ月は夜に寝て早起きをして、一日が長い事を嫌がらず、開け放って、愛でるところ外にある如く、
氣持は愉快に花ある植物と同じように心を開いて暮らしなさい。
[黄帝内経 四氣調神より]

2007/07/14(土曜日)
お昼に『給食カレー』を食す
エスビー食品 S&B タイムトリップカレー 昔なつかし給食カレー中辛 220g 定価262円(税込)
『昔なつかし』『給食』というキーワードに惹かれて240円も出して買ってしまったではないか。
具は確かに多めである、昔の給食の味をちらと思い出したのかも知れない、あるいは無理に思い込もうとしたのかも知れない。しかし、あまりにも期待とかけ離れた不味さにノスタルジアに浸るどころか、そう、あの頃の給食の思い出、嫌いなものを残さず食べるまで先生に見張られていたあの苦行の日々を思い出して、こんな期待を裏切るレトルトカレーをまだこの歳になってもキャッチに騙され買ってしまった自分のふがいなさに泣きながら完食した。
二度と喰うものかと誓って!

2007/07/26(木曜日)
いつも心にラオツーを
『老子道徳経』学術的な訳を読んでピンと来る人は、ほとんどいないのではないかと思う。そこで意訳の登場とあいなるわけである。有名どころでは加島祥造氏の現代詩訳、最近では新井満氏の自由訳。
そもそも言葉で表せない『道(タオ)』というものを、あえて五千文字余に表したわけなのだから老子の解釈は人の数だけあって当然である。
老子を意訳する人の感性をあぶりだすものが、老子にはあると思う。
その中でも俺の感性と似ている意訳というものがあるに違いないと思い、老子意訳に関する本をいろいろと貪るも、いまだに共感する意訳に出会ったことがない。
そんなわけで、このたび自分で老子を意訳することにした。
酒はラオチュー
ラーメンはラ王
そして
いつも心にラオツーを!

2007/08/04(土曜日)
妄想とフィクション
ブログやミクシーというものには、少年時代の夏休みで書いた絵日記のように事実をありのままに書かねばならんなんてことはないのであって俺はブログには業務日誌のようなどうでもいい今日の出来事を書き連ねたりすることはあるけれど基本的にフィクションを旨としている。
格好よく言えばフィクションとか創作とかいうかも知れんけれど素直に表現すれば「オレの頭ンなかの妄想」。
一人で妄想にふけってボケをかましツッこみを入れその絶妙なボケとツッこみに自分で受けてりゃ世話ないって話でいつも俺は自分の書いた文章を読み直しては感銘を受けあるいは涙しあるいは腹をヒクヒクさせて笑い転げることもしばしば。
このことを分析するに単に記憶力の低下ということもあるけれど自分で自分の書いたものを読み直して感動したり笑ったりできればそれはもう悟りの域に達しているのではないか。
という妄想。

2007/12/28(金曜日)
仕事納め
仕事〆 なれどサラリィ 支給無く 東武哀愁 電車で帰宅

2008/01/07(月曜日)
仕事始
人生で初めて体験する
給料支給なし@仕事始め
…いとをかし。

2008/02/27(水曜日)
本日の登録件数=0
感触ゼロ
顔色寒色
閑職閑人
昼食完食
間食大食
夕食小食
食事も仕事も
吝嗇生活

2008/02/28(木曜日)
08:00 出社
メシのことより電車賃…
通勤の電車の中、今日は朝から井上陽水の名曲『傘がない』が頭ン中でリフレインしている。財布の中身、すっかり忘れていた。
現在の所持金14円。
十余円じゃないんだよ、じゅうよんえん、フォーティーンィエン。
十円まんじゅう一個しか買えねぇし。てか、一個買っても腹の足しにもなんねぇし。
あ、俺の嫌いな若者言葉使っちまったよ。やっちまったナ!

ちなみにイーバンクのみ預金残高154円。154円だけじゃ引き出せないから、残高1,000円にするのに、イーバンク使ってるお友達から842円送金(借りて)してもらわなあかんし、面倒なんだ。第一、電話代がもったいないヨ。
ちなみに、今流行?の『もったいない』って言葉の使い方が俺は嫌いだ。
あ、またやっちまったナ!

あそうそう1,000円単位でしかおろせないといえば、新生銀行もそう。
あのジャパンネット銀行でさえ、三井住友銀行内のATMに行きゃ一円単位まで引き出せるんだけど、この新生銀行ってやつは、支店のATMに行っても1,000円単位でしかおろせないんだよ。なんってこった。

最近、わだすはある部分ケンズを超えた、と自負している。
一日ニ白米二合ト
カツプ麺ト
四分ノ壱カツト
七十八円ノ白菜ヲ
少シヅツタベテヰル

だから、メシ代はなんとかなるんだ。
いざとなったら自然断食すればいいんだから。
だけども~♪
問題は~♪
今日の帰り~♪
カネがない~♪
と、脳天気に口ずさんでいたら駅に着いた。

PASMO 残額370円。
片道480円だから110円足りない。
というか、明日出勤出来ない。
さあ、どうする俺。
このあとどーなってしまうのか!
心配してもジタバタしてもどうしようもないので、まあ運を天にお任せしてみましょう。
と、いうことでこのあとどうなるのか。
他人事のように今日一日を実況してみることにする。
10:18
――――――――――――――――――
10:50
想定外のことがおきた。
とある債権者から事務所に電話があって、「明日が返済期日ですから」と念を押された。すっかり忘れていた…
この債権者への返済は月末なのだった。
「来月まで、ま待ってください(汗)」
「それは、できません。お約束ですから」
ものすごくハッキリした返答。
こちらの事情をいったところでカネが出来るわけではないのでこう返した。
「さっきの話は撤回します。明日入金します」
もちろん、当てなどない。
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11:44
友人に580円だけ貸してほしいとメールするも、いまのところ持ち合わせ1,000円位だとのこと。スンマセ~ン。
でも帰る頃までにはなんとかひとつ。ダメ元でお願いしておく。
――――――――――――――――――
11:50
事務所のSさんからランチのお誘い。フレンチレストランにてサーモンとホタテのグラタンを堪能。これまた想定外の僥倖にあずかり、しばし現実を忘れる。
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15:04
なじかは知らねど、突然、日清オイリー『べに花油&ヘルシーリセッタ』をいただいた。困ってないから神頼みしてないけど、これはいわゆるひとつの『天からの恵』
と、日記には書いておこう。
う~m たしかにヤフオクなどで売れば500~600円くらいにはなるだろう…
駅前で売るか
う~m
――――――――――――――――――
17:03
友人から電話あり
なんとか工面して1,000円をゆうちょ銀行に振り込んだとこのこと。
感謝合掌。さあ、これでお家に帰れる
ありがたい
―――――――――――――――――――-
17:10 退社

2008/03/11(火曜日)
外は陽気、懐は陰気
日中の気温が19℃まであがったというのに、気のせいかオフィスは寒い。
ジッサイすきま風吹き込むし寒いし……
社長は事務所に顔を出さず、どこかへ行ってしまった。
気持ちはわかる。電話も止まっているし。

往復千円弱の交通費を使って、ろくなシゴトがないのにオフィス出向き、残務があるから辞めるに辞められず。

春の陽気というのに、心は寒い。
とぼとぼ自宅に帰る。ぢっと財布を見る。
ぢっと見たってカネが増えるわきゃないんだが。
で、現金残高116円也。
パスモ、残高380円。
ま、明日、オフィスに行くだけのカネはある。
明日は明日の風が吹く。
てか。
もう笑うしかない。
あはははははは。

(中略)



【日記終了】2009年06月22日(月曜日)
今年の正月左下奥歯の被せ物がとれてから半年以上が経つ。17・18・19の旅も無事終わり、ようやく歯医者に行くことが出来た。虫歯になっていたので神経を抜いてもらった。これからしっかりモノが噛めると思うとありがたい。

約2年間に渡り、体重の記録やら、食べたもの、そして食事のカロリーまで克明に記録されている。
現在の体重と体脂肪率は平均的で太ってもいないし痩せこけてもいない。
最高に太った時は、池中玄太80キロ並の体重になり、標準体重の120%までいってしまった時期がある。

でも、太ったことは自然な流れなので、意識してダイエットをしようとは思わなかった。
太った自分を体験したくて太ったわけで、「太りたくな~い」と思ったんじゃなくて、むしろ「太りた~い」と願ったから、思い通りに太ってしまったってわけで。

だから、太ってしまって身体は重いわ足袋を履くのに苦労するわで太った自分を存分体験したから、今度は痩せようと。
基礎代謝以下のカロリーになるよう、一日、1食~2食の範囲で摂取カロリーを抑えただけ。
すると、じわじわーっと、標準体重の90%まで落ちた。

高校時代の体重まで落としたら、久しぶりに会った知り合いから意外なことを言われてしまった。

「あれ随分やせちゃって……どうしたの?具合でも悪いの?」

僕が病気しているように見えたというのだ。
毎日鏡を見ている当の本人はまったくそんな風には思っていないのだが、標準の僕の風体を見慣れていた友人は、久しぶりに会ってあまりの変りように違和感を覚えたのだろう。

たしかに、池中玄太の頃も皆目を丸くしてたし。
太った自分、痩せた自分、両方を経験して思うことは、やはりデフォルトがいいなと。
身体の要求するままに自然に食べればいいんだと、そう悟った。

Come Rain Or Come Shine 降っても晴れても(意味・歌詞)

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