無能唱元

【無能唱元・伝法講義録 011】遺伝子と霊力の関係

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生命がそこに宿った時

最初、それらの化合物は、単に塵粒の寄せ集めに過ぎませんでした。
しかし、そこに生命の息吹きが吹き込まれた瞬間、その塵粒のまわりに膜が生じたのです。それは一種の障壁であり、周囲の剌戟から身を守る防護システ厶でした。

この膜は粘着性および伸縮性に富み、これがこの細胞という化合物体自身に自由な、つまり伸縮自在な運動性を与えたのです。

この化合物は、大まかにいえば、「海と大地」の混合物でした。そして、そこから、ほんのひとすくいのそれが分離され、この膜の中に閉じ込められたのです。そして、この仕切られた内部ではその混合物の成分の一定した連続性が保証されました。

今も、人体細胞は、この古代の海のその成分濃度で、つまりその当時のままの状態で存続しているといわれます。

この細胞の最大の特色は、自分自身の複製体を自分で創り出すという点です。そして、それを創り出した細胞自身が死滅したとしても、新たなその複製体が、更に新しい複製体を製造し、こうしてその細胞膜の内側にある何かは、ずっと存続します。

その何かとは?
それはDNA、すなわち「遺伝子」の名で呼ばれるものです。(DNAとはデオキシリボ核酸の略で遺伝子の本体です)

最初の複製体は当初、他のあらゆるものと同じように、呵責なく目まぐるしい競争にさらされていた。そこへ壁が出現し、蛋白質の防壁に守られて専用給源(プール)にとどまることになった。それぞれの給源(プール)には複製を司るものがある。じつを言えば、細胞壁を発明し自衛のための障壁を設計、建築したのは複製体自身であったと結論するのが妥当のようだ。存統するための乗り物、みずから棲むための生存機械を作ったのは彼らだ。

そのような乗り物の最初のものは膜だけできていたと思われるが、時がたちさまざまな環境圧に対応していくなかで、機械はますます精巧さをきわめていった。そして今日までの40億年のあいだに、進化という機械一式がそろったのである。だが、その初期の設計者たち、複製体たちはどうなったのだろう。動物行動学者のリチャドドーキンズはこう考えている。

「彼らは死滅してはいない。生存術の往年の巨匠だったからだ。だが、海にゆらゆら浮遊しているはずだと捜してみても仕方がない。彼らはずっとに磊落な自由を放棄している。今では広大な植民地に集まって、巨大な步くロボットの中で安全を享受し、外界から遮蔽された所にいる。そして曲がりくねった間接回路で外界と交し、遠隔操作でそれを動かしている。君の中にも私の中にもいる。私たちの身も心も彼らが作ったのだ。彼らを保存することが私たちの存在の究極的理由である。これらの複製体たちははるかな旅路をやって来た。今は遺伝子という名で呼ばれているが、私たちは彼らの生存機械なのだ。」

このようにわれわれが何ものかと共生している、場所を貸している、占領されているという発想に慣れるのは簡単なことではない。人間の気性にも合わない。動物の鑑たる人間が一群の化学物質のためのタクシーにすぎないとは……。冗談じゃない!
だが、その証拠は強力であり明瞭だ。われわれは死ぬが遺伝子は死なない。老いることすらなく、そのかわりにあらゆる世代を通じて体から体へと乗り換えていく。そしてひとつひとつの体をみずからの目的のために使う。連綿と続く便利な乗り物は進化という名の高速道路沿いに棄てられ腐ってゆくが、そこへ別の遺伝子が乗客としてやってきて交換部品を拾いあげてみずからもっとましな遺伝子機械となる。

このような遺伝子の観点はずい分前にサミュエル・バトラーの有名な所見において固められている。いわく「鶏は卵がもうひとつの卵を作る手段にすぎない」体は遺伝子がもうひとつの遺伝子を作る手段にすぎない。有機体はそれ自身のために生きているのではない。その第一の機能は自分に似たもうひとつの有機体を作ることですらなく、むしろ自分が一時的な運搬装置として奉仕している当の主人、すなわち遺伝子を複製すること、それが第一の機能である。

ーー 中略 ーー

一個の身体には約60兆の細胞があり、そのひとつひとつが一式の遺伝物質をもっている。身体を再製造する完全な設計図、最小単位にいたるまで正確な設計図である。この設計図一式は遺伝子型(ジェノタイプ)と呼ばれ、そこに含まれるもろもろの指示の表われ、すなわち個々の有機体を表現型(フェノタイプ)という。

[出典:「生命潮流」Jライアルワトソン/工作舎刊]

当円成会は、この遺伝子を有した細胞については次のような見解を示しております。
まず、これは「霊を有した個の出現である」とするのです。生命は霊力をもって発現しております。そして、遺伝子は、この霊力の発現の場の一つなのであります。

[出典:唯心円成会伝法講義]

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