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【無能唱元・伝法講義録 018】意識は静かなる観察者たり得ず、他の現象への関与者たらざるを得ない

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意識は他に関与する

このようにして、見る人と見られる人についての考察を私たちは行なってきたのですが、ここで、一つの結論として、申し上げておきたいことがあります。
それは、見る人、すなわち観察者は、客観的な意味において、見られる人を観測でき得ないという点です。
これはどういうことかといいますと、見る人の意識は、見られる人の意識に、ある波動体をもっての働きかけがあり、見られる人の意識に何らかの影響を与えずにはいられない、という意味なのです。
つまり、これは、見る人は結局「静かなる観察者たるを得ず、その現象への関与者たらざるを得ない」ということになります。
実際、私たちは、特に練達の士ではなくても、一般に、自らの意識およびその波動の力を用いて、自分の周囲に対し、常に何らかの影響を与えているのです。
そして、これは、当会の根本的教義「アラヤ」の働きの一つを説明しているものでもあります。
そして、この力は何も人間に限ったものではなく、あらゆる生物に備ったものとも考えられるのです。そして、その力はまた、無生物に対してさえ、ある影響力を与えるものでもあります。

次の引例は、ネコが発電機の電流に、何らかの影響力を与えた話です。

デューク大学のへルムート・シュミットは捉えどころのない現象の追跡を先駆的に試みてきた。
大部分の実験は人間を対貌として複雑な電子装置を使っているが、最近行なった実験にネコで試したものがある。庭の物置小屋に赤外線ランプを置き、それがまったくでたらめについたり消えたりするよぅに、家のなかの二進乱数式発電機とつないだ。小屋が空のときは、仕掛けどおりに、つまり変な順序が生まれる傾向もなく、正確に時間の半分だけ明りがついていた。ところが寒い天候の日にネコを閉じ込めておいたところ、まだ温まっていない部屋にあるランプは確率だけでは考えられないほど長くついたままになっていた。どういうものか、ネコがいるためにこの違いが生じたのである。
現代の原子物理学においては、発電機といったような物体の特性だけをとりあげて云々するというのはもう不可能だ。物体と観察者の相互作用や意識との関連のなかで見なければ意味がない。こうした新しい認識の重要な特徴は、観察者がその物休の性質に影響を及ぼすほど直接的に関わっている、ということだ。当然のことながらシュミット自身がこの実験に加わっており、もしかしたら機械に影響を及ぼしたのかもしれない。しかし、小屋にネコがいるかどうかを彼が知らない場合でも片寄った結果が続くなら、ネコが自分の周囲の環境をどういうふうにかコントロールした、と推測せざるを得ない。
[出典:生命潮流/ライアル・ワトソン著、工作舎刊]

この場合、示唆されていることは、ネコが寒い小屋の中を温めようとして、そのランプに、より長い時間、電流を流すように発電機に何らかの影響を与えた、ということです。
ネコは、ランプの観察者です。そして、そのランプの熱を欲した時、ネコは自らのその意識の力をもって発電機に働きかけ、そしてより長い時間、点燈させるという現象の関与者になったのであります。

[出典:唯心円成会伝法講義]

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