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【無能唱元・伝法講義録 023】活元吸気の術

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神仙術としての呼吸法

参考書籍⇒神通術奥儀伝/小野清秀

まず、「胎息」について考えてみましょう。これは今日でいう「腹式呼吸」であり、また「吸って下腹をふくらまし、吐いて下腹をへこます」という、いわゆる「正呼吸」です。
参同契(さんどうけい)の胎息法」は、今日でいう、トランス(没我)状態に達する技法といえます。ですから、静観術、また、自己催眠法の一つとも考えられ、これを、腹式呼吸で行なおうとしているのです。
最後の「調気の様式」は、体内一杯に気を吸い込み、それを出来るだけ長く保持するという、いわゆる「保息」の一つで、ヨガでいう「クンバカ」の一法に匹敵するものです。
いずれにしても、呼吸法と瞑想は切っても切れない関係にあり、また、自己の霊気に活力を与える重要な活力元となるものです。

活元吸気の術

①鼻で息を強く吸いながら、両手を左右に拡げ、掌を上に向けながら、上方へあげて行きます。
②両手を頭上で組み、その時に、胸の中が吸った息で一杯になるようにします。胸郭は大きく拡がり、逆に、お腹はへこみます。(これが逆呼吸の特長です)
このポーズで、約15秒ほど耐えます。
③次に、両手を組んだまま、一気にそれを下へおろし、両掌をぐっと下へ押さえつけるよぅにし、この時、胸の中の息を腹の方へ両手の動きと共に押し下げるのです。同時に、下腹からお臍の少し上までを、むくりと意識的にふくらまします。
このまま約15秒ほど耐えます。

④なおも息を保持しながら、両手をパッとはずし、背をやや曲げて、前方へかがみながら、腹中の息を背中の方へ廻すようにするのです。この時、お腹はへこませます。
この間、約10秒。
⑤ついで、両腕を肘の方から、後方へそして上部へと引いて行き、背中を更にかがめるようにしながら、背中の息を肩の方へ上げるようにします。
お腹は更にへこみ、上腹部までが、つり上がるようにへこみます。
この間、約5秒。
⑥ここで一気に、口からフーッと息を吐き出し、両肘を前に抜くようにしながら、自然体に戻り、約一分間、呼吸を整え、息が静まるを待ち、二回目へかかります。

この活元吸気の術は激しい術です。その目的は、肺の中の洗浄にあります。肺内の上部、下部、背部、後上部と、くまなく、次々と洗って行くのです。
体内を浄化し、心身に活力を与える点で、著しい効果があるのですが、先にも申しましたとおり何分激しい術ですから、呼吸器や心臓の弱い方、髙血圧の人は、これを避けるか、または、保息の量と時間を控え目にするよう心がけてください

[出典:唯心円成会伝法講義]

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