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【無能唱元・伝法講義録 036】五角形伸陽法

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五角形伸陽法

以上述べた伸陽法は、要するに上下二方向への伸張を意味しているもので、それは、日常生活の中において実践できるものです。
しかし、この伸びを、頭と四肢の五方向へと及ぼす、すなわち、中心から外円の方向へ拡げるような伸張法が、その上に考えられるのです。
ただし、これは日常生活の中において出来るものではなく、一つの瞑想法として実践できるものです。

人間が大の字なりになって寝ると、それは五角の星形の中に入ります。この五角星は古来より西洋練金術(アルケミ—)の世界では、エネルギーの発露を現す「力の象徴」として、しばしば「五芒星魔法陣」と呼ばれております。
これについては次の引用文をお読みください

神秘学では3を陽(男)2を陰(女)とし、その合体した数5をエネルギーの源と考えている。すなわち、5の作り出す"芒星五角形"は初源のエネルギーのシンボルであり、無限に続く陰陽の交流である。
男と女は体を合わせることにより、必然的に自分と同じ似姿の小宇宙をまた生み出してゆくのである。ここに、宇宙の永続性の根源がある。
---中略---
宇宙の運行を思念して、その偉大なエネルギーを体内にとり入れてみよう。それには五芒の秘儀を行うのがよい。
なるべく静かな場所(瞑想のできるような空間)を選んで、裸になり、五芒星をイマジネーションしながら、その五芒星に身体をそわせて大の字に寝る。目を軽く閉じて、自分自身の身体の周辺にある五芒星の辺を構成する線を頭の上から順にたどりながらしっかりィメ—ジする。
あなた自身の周辺に五芒星魔法陣があることが意識の上で確認できたら、今度はその形が光の線でできあがっているように思念しよう。
今、あなたは光でふちどられた星の中にいる。ゆっくりと、その光が確実にあなた自身をとりかこんでいるように思念しよう。
やがて光の線は光を増し、線の幅はしだいに内側へと広がってくる。そして、ついに光は互いに交叉しながら、すっぽりとあなたを包んでしまう。あなたの身体は光に包まれて、光り輝く透明体となってゆく。
ああ、なんというおだやかな光だろう。なんという快い光だろう。光は初夏の海辺を洗う波のように、ひたひたとやさしくあなたを包んでくれる。さあ、そのやさしい光のなかにたっぷりとひたっていよう。光の静かな波動は皮膚を伝わり、筋肉を通して、やがて、あなたの魂を愛撫してくれる。

[出典:実践神秘学が明かす大伽藍の秘法~宇宙と合体し、真の幸福をめざせ/ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベ(トクマブックス)1983]

この瞑想を試みる際に、自分の両手、両足と頭部を外へ向かって伸ばし、その伸び切った頭と四肢の先端とが宇宙線と交わる接点である、とイメージするのです。
そして、一旦、大きく外界五方向に向かって伸びをしたら、その後リラックスして瞑想に入って行って下さい。

瞑想中でも、時折り、外界に向かってこの伸びをくり返し、その時、宇宙からのエネルギーを自分の体内にチャージした、あるいは体内の霊気を外界に放出したというイメージを持つのです。そして、その時は、脳天と四肢の先端に電気振動的な一種の体感覚を知覚するように意識して下さい。

コントロールとハランス

結局のところ、コントロールとは「バランスをとることに尽きる」といっても過言ではありません。
生きるということは、常にバランスを計りつづける行為であるともいえるのです。
禅語に「一処に止まれば、すなわち魔道に落つ」という言葉があります。これは、精神界に偏重しても、また、物質界に偏重してもならぬことを説いているとも考えられます。
また、すべてに目をくばり、気くばりをせよ、という意味にもとれます。

不完全人間 vs 完全人間
ひとが何か動作を行う場合、必ず二つの方法があります。一つはその動作を実際行う部分に焦点を当てる方法、もうひとつは、からだ全体、つまり、からだのすべての部分が調和した動きをとってその動作を行う、という方法です。後者が、基本的動作を応用する方法です。
初めの方法ですと、必要以上の力を使わなければならない場合が出てきます。たとえば球を投げようとする場合、腕をふらなければなりません。そこで、できるかぎり腕をふるわけですが、これには数えきれないほどの筋肉の緊張が伴うために、無意識に肩をあげるかもしれません。行っている動作をまったく意識していないわけですから、肩をあげた際バランスをくずしても、からだがそれにあわせてバランスをとりもどしたこともわからないわけです。

第二の方法は、からだ全体でその動作にかかわるというものです。しかし、からだ全体を使うからといって球を投げるためにからだの全組織に力を入れるというわけではありません。むしろ、からだのバランスがうまくとれ、エネルギーが効果的に使われるように腕をふるわけです。運動感覚によってこそ、しだいに、このからだ全体を使うパターンが生まれ、基本動作によってあらゆる動作をコントロールできるようになるのです。

[出典:アレクサンダー式姿勢術/サラ・パーカー]

[出典:唯心円成会伝法講義]

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