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【無能唱元・伝法講義録 056】自己意識の修正には四つの段階がある

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考え方の枠組みを修正

過去三年間の間に、この講座を通じて、みなさんの意識に変容が起った筈です。
その変容とは、ー口にいえば「ものごとを、一方的あるいは観念的に見ない」ということです。

次の引用文は、人間が自分の考え方を修正する場合について論及したものですが、非常に明快に説いてあります。

新しい情報やいままで経験したこともない事態に遭遇すると、人間は自分の考えを修正する。その修正のやり方には四種類ある。

まず第一が、"部分的修正"である。いままで正しいと考えてきたことは、そのまま保持されつつも、新事態にかんがみて、二、三の例外を認めようとする態度である。それはちょうど、古い発想の枠組を保ちつつも、枠組のなかに収まりきれない異常現象がいくつかあるという状況である。部分的修正を行なう人間は、たとえば、ある人種は毛嫌いするが、そのなかの二、三人の例外は認める。

そのつぎにあげられるのが"段階的修正"である。修正は少しずつ行なわれるので、当人も気づかない場合が多い。

第三は"振子型修正"である。これは、ひとつの固定観念を打ち捨てて、別の固定観念に飛びつくことをいう。タカ派がハト派に変わったり、熱烈な信徒が急に無神論者になったり'プレイボーイ突如として謹厳実直な人物になったりする類の変化である。

第四の修正は"枠組の修正"であり、それはいままでになかった視界と洞察を与えてくれる。その結果、バラバラな情報もきちんとした枠のなかにはまり、系統立ってくる。規範の転換は諸現象を系統立てて統合する。規範の転換はあれかこれか、右か左かといった悩みから人間を解放するものである。

"部分的修正"は「私の考えていることは正しい。ただし、これは特別だ」と考える。
"段階的修正"は「昔の考えも相当なものだったが、いまの方が正しい」とする。
"振子型修正"によれば「私はまちがっていた。しかしいまは正しい」ということになる。"枠組の修正"は「昔の考えも正しかったが、いまの方がより多くの真理を含み、一歩前進している」というわけだ。

[出典:「アクエリアン革命」マリリン・ファーガソン著/実業之日本社刊]

ここでは、自己意識の修正を四つの段階に分けております。
①部分修正
②段階的修正
③振子型修正
④枠組みの修正
いうまでもなく、より完全な意味での意識の変容とは、第四の「枠組みの修正」に他なりません。
これは、ある考えの内容を変えるということではなく、考え方の仕組みを変えるということです。
そして、その仕組みとは、結局、釈尊のいわれた「諸法無我」すなわち、万象に自性(じしょう)はない、という宇宙的原理に立脚しているものです。
つまり、固定した正しいものというものは一切なく、すべては変化しつつあるく諸行無常という原理によって、正邪の観念も変化せざるを得ないのです。
この心的境地に立つ時、③の振子型修正も時には必要となってくるのです。しかし、これも、あくまでそれが一つの方便としての修正であることを、あらかじめ心得ていなければならないのは勿論であります。
さて、以上のことを学習するために、今回は「差別と平等」というテ—マについて考えてみたいと思います。

戦後、流れ込んだ西洋文化によって、私たち日本人の思想は大きな影響を受けたのですが、その中でも、民主主義による万民平等の考え方は、偉大な恩恵と囘時に、甚大な被害を及ぼしたのです。

恩恵は長期にわたって、私たちの生活状態を向上させたのですが、やがて、じわじわとその弊害が現われ、今日では、容易ならざる社会問題となってきた現象が続発することになりました。
その一つは、教育分野におけるものです。暴力化した児童たちは、人心の荒廃を反映させるものだとの指摘は、知識人によってくり返されたのですが、その根本的な対策は未だに立っておりません。
[出典:唯心円成会伝法講義]

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