無能唱元

【無能唱元・伝法講義録 064】生気法と輸気法

更新日:

生気法と輸気法

当会における手あて療法(手を身体にあてて治療する)には二種あります。それは
「生気法(しょうきほう)」と
「輪気法(ゆきほう)」の二つです。
生気法とは、肉体の表層を覆っている磁界すなわち「幽体」を用いる方法です。これは陰(マイナス)の生体電気的なものですが、この力の特に強い掌を、患部にあたる肉体の肌の上に密着させますと、体内のその部分に陽(プラス)の気を吸引して、そこに陽気を補充することになるのです。
多くの病患は、そこの細胞に陽気が不足した結果起こるものですから、この手あて法によって、確実に治療の効果を上げることが出来ます。

この生気法では、次の三つの注意が必要です。

①患部には、直接肌に掌を密着させる。(止むを得ない場合、薄い一枚の布か紙を用いる)
②二十分以上、その部分から離さない。
③施術者は、正呼吸法、あるいは半正呼吸法を用い、自分をトランス状態にする。

生気法は、掌を直接患部にあてるのですが、これは患者(あるいは自分)の痛む個所、あるいは掌でそのあたりをなで迴していると、変に冷たかったり、熱かったりする異状な個所の上にあてます。
正呼吸法には、数息観十句をくり返し唱えることも効果的です。しかし、人によっては、お経を唱えるのを嫌う人もいますから、そういう場合は、呼吸術だけにした方がよろしいでしょう。
いずれにしても、この方法は、あまりに神がかったスタイルでやらない方がよいと思います。それによって、暗示的効果を高めることも期待できますが、逆効果となってしまうことも少なくないからです。
というのは、特に日本人は、宗教的アレルギーを持っている人が少なくなく、呪術的方法に反発心を覚えることが多いからです。

あてる掌は冷たくてはいけません。温い掌にしてから施すようにします。他人を治療するにも、自分に手あてするにも、快適な感覚で行ないます。
肌には圧迫感を与えないように、ふんわりと包むようにあてます。
五分ほどする内に、掌に熱気が感じられてきます。そして、肌に掌が吸いついたような密着感が出てきます。また、ムズムズしたような、あるいはピリピリしたような感覚をおぼえることもあります。
十五分ほどすると、高まってきた熱気が消えて、爽やかな感じがおとずれてきます。約二十分ほどで、その個所の治療を終ります。

炎症や疼痛の激しいものは、三十分から一時間かかる場合もあります。その間に、痛みが鎮まったり、また生じたりをくり返しますが、だんだんと痛みは弱くなって行くものです。
これは、打ち身・ヤケドなどの場合です。一時間ほどすれば、ほとんどの痛みは鎮静するものですが、それでもなお激痛が静まらない場合は、手当てが遅れて、悪性の細菌が内部深く侵入しているので、直ちに専門医の診察を受ける必要があります。
胃腸や肝臓などの内臓の病気には、一日に二回以上、この生気法を施し、これを習慣とすれば、必ず効果あるものです。

次に輸気法について述べてみましょう。
生気法が身体の表面を覆う幽体(マイナス)を用いるのに対し、輸気法は体内にある霊体(プラス)の気を、体外に放出し、それを被術者のツボ(ハリ・キュウなどの)へ注入するのです。

吸い上げ保息術

①まず姿勢をまっすぐにし、一旦全部息を吐き出してしまいます。
②次に胸一杯になるまで息を吸い込み、一杯になったら、口からフーッと一気に全部吐き出してしまうのです。鼻から吸って一杯になったら間髪を入れず、口から吹き出すように吐くのがコツです。
③これを「吸い上げ法」といいます。三回ぐらいやると肺の中は陽気で洗われたような伏態になってきます。
④そこで保息に入ります。胸一杯に吸って、あごを引き、息をじっと止めるのです。
⑤この保息は、50秒以では効果は薄いのですが、しかし、100秒を越えてもいけません。
⑥保息中に、余剰陽気は全身から発散され始めます。それは特に指頭からが強力なのです。
⑦息をフーッとに吐き出します。吐いた後、約三分間は、この陽気放出されつづけますので、この間を利用して、この輸気法をほどこすのであります。

輸気は経穴(つぼ)へ注入する
東洋医学における「経絡」とか「経「経穴」などの言葉も、みなさんにすでにご承知のことと思います。経絡とは全身にくまなく張りめぐらされた網目のような脈路であり、この中を「気血」が流れてる、という東洋医学独特の人体生理学があるのです。(経は縦糸、絡は横糸の意味)
しかし、そのような複雑な専門的なことを学ばなくても、ここに
「原穴」という幾つかのポィントがあり、この個所と、あと数点の最も原点あるいは中心点に匹敵するポィントを数個所おぼえ、そこに輸気法をほどこせば、立旅に治療の目的が達せられるのです。

では、その原穴とはどこにあるのでしょうか?
「それは、三つの首にある」のです。
「三つの首」とは「手首」「足首」そして本当の「首」の三つのことを指します。
手首は、手と身体とのつぎ目であり、足首は「足と身体とのつぎ目、そして首は頭部と身体とのつぎ目です。そして、このジョイント部分にあるツボから輪気を注入すれば、経絡を通じてそのエネルギIは、全身およ病患部へ一瞬の内に到達するのであります。

[出典:「愈」無能唱元./ヘルスメディア]

輸気法の実際

輸気法の治療法の実際として、首の前面すなわち、のどぼとけの両側に、輸気を注入する方法について説明しましよう。
まず施術者は、被施術者ののどぼとけを、親指と人差指、中指で軽くつまみます。そして、前記引用文にある「吸い上げ保息術J を行なうのです。
保った息をフーッと一気に吐き出し、しばらく呼吸をととのえ、それが静まって行くのに併せ、指の先きより陽気が放射され、それがのどぼとけの両側より、どんどんと内部へ注入されて行くのだ、と思念します。
この時、被術者は完全にリラックスしていなければなりません。寝ているか、椅子にかけているかがよいのですが、出来れば瞑想ポーズをとって、静かに眼を閉じているのが良いのです。
三分ほどしたら、静かに指をのどぼとけから離し、一回目の治療を終えます。そして、一寸やすんでから、二回目の吸い上げ保息に入り、同時に、のどぼとけに最初と同じように指をあてるのです。
この輸気法は、急性の痛みをともなった病気、たとえば胃腸や肝臓の痛みなどに卓効を現わします。
ですから、応急手あてとして秀れているのですが、同時に、気力を注入し、生命エネルギーをパワーアップするにも良いので、風邪その他の循環器や呼吸器系の病気にもむいております。
ただ吸い上げ保息は、心臓および肺に強い圧力をしいるものですから、高血圧の人、心臓や肺の弱い人は避けた方がよろしい。
また、健康人でも、一度の治療に、吸い上げ保息は何回もやらない方が無難です。三回ぐらいを限度としてください。

[出典:唯心円成会伝法講義]

スポンサードリンク

スポンサードリンク

-無能唱元

Copyright© 青樹謙慈 , 2022 All Rights Reserved.