寛容とは侮辱である [Bruce Lee]
ブルース・リーはこの言葉を武道家の立場で遺しています。
この言葉は、上辺だけを捉えても全く意味がわからないでしょう。
「勝負の世界に寛容などという言葉はない、闘うなら、徹底して闘え」
というのです。
勝つか負けるかの勝負の世界に生きている者に対して、手を抜くとか、そこに同情などあったら相手に失礼だというのです。
生殺しにはしない、やるなら息の根を止めるまでやるのが勝負の世界の礼儀
だというのです。
これを憂世の世界にあてはめて観てみますと、
「同情するならカネをくれ!」
のセリフが象徴するように、貧しい者に同情するのは、ブルース・リーに言わせれば貧乏人をバカにしていることと同じ
ことなのです。
やたらに、人に同情してみせるだけは何にもなりません。
同情だけではその人の為にはならないのです。
貧乏人には同情をするよりお金を貸す(あげる)あるいはお金を儲ける方法を教えることが、人としてのありかたではないでしょうか。
困っている人には同情をするより、知恵を貸す、手を差し伸べる、具体的な援助をすることが大切なのです。