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旧統一教会元信者の衝撃告白手記(32):マルチ商法と統一教会(3)【転載自由】

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幻のFAX情報ネット:グッドライフ

クロネコヤマトのFAX情報ネット構想が頓挫した理由はいろいろあると思いますが、インターネットの普及だけが原因だとはぼくは思っていません。サービスがそれなりの有益なものならFAX情報ネットは構築できるはずです。ただし、現在のハードでは難しいでしょう。インターネットにも繋げる端末は必須でしょう。

なんだか知らないけれどFAXにこだわっていることが時代錯誤なのです。
とにかく、クロネコヤマトはFAX情報ネット構想を現実のものにできませんでした。
そのクロネコヤマトを凌駕するんだ!と鼻息を荒くして出てきた山師集団が「グッドライフ」というマルチでした。

何を隠そうこのぼくは、実は「グッドライフ」の会員でした!
(もうあきれたって?)

会員になるためには指定の40万円程度のビジネス用FAX購入が条件でした。ムラタ製かCanon製の、いずれかを選択できます。
ちなみに、ぼくの所有しているFAXは Canofax T404です。
でもぼくはこの「グッドライフ」の会員になるにあたって、かもめの時のようにローンも組みませんでしたし、1円の出費もしていません。(詳細は後述)
ぼくが「グッドライフ」の会員になったのは、あれは確か1992年頃だったと思います。
統一教会内でこの「グッドライフ」が大流行したのです。

ぼくが「グッドライフ」の会員になったのは、あれは確か1992年頃だったと思います。統一教会内で「グッドライフ」が大流行したのです。
今もそうですが、当時の教会内での会話といえば、それはもういかに「ゼニ儲け」するか!?このことしかありませんでした。

なぜならば、まず第一に教会自体が火の車であり、そこに集う信者もまた個人的に火の車だからです。(借金してまで献金したり、名義貸しをするため)
さらに追い討ちをかけるように、献金のノルマが重くのしかかってきます。
そうなると典型的な統一教信者の頭の中はカネカネカネ……と現金または金目になるものを如何にしてかっぱぐか、このことしか考えられなくなります。
儲けたゼニは、ノルマどおりきっちり献金する者もいれば、そのまま生活費や借金返済にまわす者、と実に様々です。

ところで、統一教信者の云う「み旨」とはキリスト者のそれとはまったく違います。統一教信者の「み旨」とは、すなわち「ゼニ儲け」なのです。

街頭で配られるティッシュをまとめて2個や3個もらうくらいじゃ駄目です。
統一教会の信仰者とは、箱ごともらってくる者を指すのです。
とにかく統一教信者はカネが必要なのです。

そのような背景があり「グッドライフ」というマルチに統一教信者が大挙取り込まれていきました。
当時、ぼくも多数の教会員から「グッドライフ」の説明会に誘われました。
信者が信者を誘う時のセリフや大義名分はいつも決まってます。
まず、「あなたのためを思って」などとと心にもないことを平気でいいます。

次に、「献金」のノルマを達成するため、です。
あんまりしつこく誘われるので、山師がどんな説明をするのか一度見てやろうと思い、あるおばちゃん信者(壮婦部)のお誘いにのることにしました。
人の好いおやぢを素のままで演じながら中野サンプラザについていきました。

説明会は予想していたとおり、いちいちツッコミを入れたくなるような内容でしたが、まわりはやけにうなずいて聴いています。もちろんほとんどが、人のハナシを聴いているフリがうまい信者連中です。

いちいちうんうんうなずくアクションは、隣の人をチラッと見ながらやるのがとても不自然でしたが、説明している山師は相当気持ちよかったのでしょう、舞い上がって話しているのがよくわかりました。

さて説明会も終り、お決まりのファミレスでのツメの時間がやってまいりました。ぼくは、待ってましたとばかりにいろんなツッコミをしましたが、誘った壮婦は目が完全にイッちゃって、「すごいんですよ」しか云いません。

ぼくの否定の嵐もなんのその。
「おやぢさんすごいんですよすごいんですよ」
こればっかりです。何がすごいの?と聞いても説明できない。
ビジネスをやるためには指定の40万円もするFAXを買わなければならないのがミソで、これが山師の狙いなのだがおばちゃん舞い上がっちゃってるから、冷静な判断ができない。
ぼくは批判や矛盾点、疑問を次々と投げかけるのだが、マトモな答えは返ってくるはずもない。
もっとも、それにキッチリと答えられるおばちゃんならこんなマルチなどに手を染めるわけはないのですけれど。
しまいにゃそのおばちゃん、キレたのか壊れたのか開き直ったのか知らないが
「おやぢさん、やってみなきゃわかんないでしょ!ネガティブな思考は発展がないのよ!そんなにいうんならね!そんなに信じられないならね!わたしがそのFAX代出すから!ね!それならいいでしょ!」
といい出したのです。
その申し出はもちろんありがたくお受けいたしました。

太っ腹のおばちゃんからFAX代金を現金で払ってもらって、晴れて「グッドライフ」の会員になったぼくは、今にして思えばこの時からマルチの世界に足を踏み入れることになったのでした。

実はこのおばちゃん、統一教会の地区婦人部長なんです。
なんでこんなに気前がいいかというと、婦人部組織の平信徒さんたちを根こそぎ勧誘しまくって、けっこうな荒稼ぎをしたようなんです。
ン千万円というところらしいです。

そのカネを教祖様に献金したんだか生活費に充ててちょっとした贅沢を味わったんだかぼくにはわかりませんが40万円という現金をぽんと出すくらいだから、持ち金にかなりの余裕があったことは確かでしょう。

ハナシをよーく聞いてみるとぼくの知っている婦人、あの人もこの人もみーんなローンを組んで会員になっているというじゃありませんか。
その40万円の元をとるには、まだ会員になっていない人を必至こいて勧誘しまくって、子ねずみをつくらなければなりません。

その誑かされた(勧誘された)子ねずみがまた子ねずみをつくるわけですが、統一教会員の人脈はほとんど統一教会員ですから、教会内すみずみまでにマルチが広がるのは当然のことです。(組織を利用するのが一番楽)
さて、そのおばちゃんはなぜ代金の肩代わりをしてまでぼくを会員にしたのでしょうか。
「太っ腹」などと書きましたが、正確にいうと見かけ上の太っ腹です。
ドアが開くと同時にダッシュで電車の座席を確保するばばあ、バーゲンセールに突入する、あのばばあ達と同類です。
ぼくがあんまり批判的なことを言うもんだから売り言葉に買い言葉、ということもあるでしょうが、ハラの中ではこんなことを思っているんです。

「こいつは人脈持っていそうだからたくさん人を連れてきそうだなしめしめ」

つまりぼくがばかすかマルチの勧誘をすれば元は取れるし、その中にはもっとたくさん人を連れてくるような人が現れるかもしれない、どっちにしろ親ねずみの位置にあるかぎり子ねずみたちが働けば働くほど儲かる、いひひ。

まあ、一言で表現しますと「エゲツナイ」ですな。

あるとき「グッドライフ」の躍進大会だかなんだかがあるというので、都内の大きな会場に招待されました。

さあ、いよいよ「グッドライフ」社長のお出ましです。
挨拶ではなんだか景気のいいハナシをしていましたが、山師の言うことはだいたい雰囲気が似ているものです。

まあ、ホラ話と思って聞くぶんには結構笑える内容でした。
会場に集まった人を見てみると、知ってるメンバーがたくさん来ていました。
勤労青年、高齢独身者、献身者、壮年婦人部。
知らない人でも雰囲気から、一発で統一教信者だとわかる連中もだいぶいました。彼らは他地区の信者なのでしょう。(服装、髪型、しゃべり方、笑い方などを見ればだいたいわかるものです)

胴元は組織の広がり具合を見てきっと舞い上がったに違いありません。
統一教信者が組織を利用して広めたということは知らないでしょうが、もし知ったとしてもカネが儲かるなら、夜昼働くねずみたちを締め出すはずがありません。

このようにして「グッドライフ」のマルチな勢いは全国の統一教会へ広がっていくようになったのです。

ここで誤解ないように言っておきますが、宗教法人としての統一教会が組織的にマルチをやっているのではなく、いろんな理由でカネの亡者になった信者らが目の色かえてやっているのです。

教会側はマルチに対しては否定的です。
なぜならば、それにはまられちゃってあぶく銭を稼がれて献金するよりもカネを使うことのよころびを知られてしまうと、教会側に献金しなくなるからです。(統一教会側がマルチの胴元になって荒稼ぎをしているという情報は、今のところつかんでいません)

ところで、とっとと脱会した、自称:統一教会最強の霊能士、開天なんていう経歴詐称のインチキ霊能士は、今でこそ統一教会や教祖の悪口を言いまくっていますが、こいつは不健康食品のマルチをやっていた野郎です。
つまり、インチキ霊能士役を良心の呵責もなくやれるようなやつがマルチをやるということです。

マルチのことを「人狩り商法」と呼ぶ人もいます。
人を無限に誘っていかない限り商売にならないからです。
なるほどこれは言い得て妙です。
さらにそいつらを馬車馬のように働かせるように仕向けることが、マルチの一番のポイントです。鵜飼いのようなイメージです。

いかに儲かるかを熱く語れば、カネの亡者、欲ボケ、カネに困ってるやつらはそれこそ人が変わったように動き出すのです。

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